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青柳 登; 榛葉 祐介*; 池田 篤史*; 芳賀 芳範; 下条 晃司郎; 渡邉 雅之; Brooks, N. R.*; 泉岡 明*; 長縄 弘親; Binnemans, K.*; et al.
no journal, ,
発光性金属錯体の合成例の報告は年々増加の一途をたどり、強発光有機ELデバイスの構築を志向した新たな配位化合物の研究は現代版ゴールドラッシュを迎えつつある。本発表では擬1次元状に配列することが知られている金(I)錯体に注目し、その光物性と構造変化の関係を固相と液相について観測した結果について報告する。1次元鎖の形成には大別して配位子で構造を支持するものと支持しないものに分けられるが、チオシアン酸を配位子としたよりフレキシブルな構造を1次元に集積した錯体を扱った。定常光照射のもとでAu-Sの結合距離が異方性を持って伸長することが観測された。金原子間相互作用は光励起状態で強くなり、Au-Au間の結合距離は縮小することがわかった。しかしDFT計算による予測よりも一桁以上小さい差であった。一方液相では自己集合構造が多岐にわたり、ランダムなドメイン構造を形成し、ドメイン間で錯イオンが離散・集合を繰り返している可能性がある。